自然農薬/各自然農薬の作り方

牛乳

効果 アブラムシ・アリ
作り方 用意するものは牛乳と霧吹き。薄める必要はありません。
使い方 牛乳を薄めずに霧吹きに入れ、虫の居る葉や茎に吹き付ける。この時、害虫の体全体が牛乳に覆われている必要があるのでまんべんなく散布し、牛乳が乾きやすいように、晴れた日の朝に行うようにします。
牛乳の膜の中にくるみこまれた虫が、牛乳が乾く際に膜が縮むことで窒息死します。注意する点は、牛乳が乾いたら、牛乳分が残らないように水で植物を綺麗に洗い流すことです。お忘れなく。

米酢

効果 ウドンコ病。ナメクジなど様々な害虫の忌避効果。殺菌、消毒効果。植物(根)を丈夫にする。
作り方 お米の醸造酢を水で25〜50倍に薄める。
使い方 1週間おきに、霧吹きなどで植物全体に散布する。ふき取る必要はない。

にんにく

効果 ハダニなどの害虫全般
作り方 すり鉢などで「にんにく1玉」をよくすりつぶし、水1リットルを加えます。これを、布でこします。このままフタ付きの瓶などで保存し、使用するときに、さらに5倍に薄めます。
使い方 5倍に薄めたにんにく液を、霧吹きなどで葉面散布します。にんにくの独特の匂いを嫌い、虫を追い払い、にんにくの抗菌作用を持つ成分によって殺菌剤となります。
なお、病害虫予防として、混植(他の植物と一緒に植える)することでも効果が得られます。

トウガラシ

効果 アブラムシ、アオムシ、キジラミ、ホコリダニ。
作り方(1) 唐辛子(乾燥)一握りにを瓶にいれ、熱湯1リットルを注いでフタをし、一昼夜漬け込みます。
作り方(2) 唐辛子(乾燥)50gを水から20分程度煮たら取り出して、新しい水を1リットル加え、すり鉢などですり潰します。
少ない量から始めると、すり潰しやすいです。
使い方(1) つくり方(1)の場合、薄めずにそのまま散布します。
使い方(2) 殺虫、抗菌、忌避作用のある辛み成分(カプサシン)は、水に溶けにくい性質があります。そこで、成分の溶け出しやすいアルコールを用いた唐辛子スプレーが、つくり方(2)になります。
アルコール度35度の焼酎100mlと水2リットルを加えて散布します。

ネギ液

効果 ウドンコ病、灰色カビ病、軟腐病など。
作り方 ネギは生のものを使います。
ネギ一握りに熱湯1リットルを加えて、30分ほどおきます。これを水で2倍に薄め、石けん5gを溶かしいれたら、2回ほど布でこしてできあがりです。
ネギのネバネバが扱いにくいかな…と思っていたのですが、水で薄めることで楽になるので、きちんと2回こしてあげてください。
使い方 霧吹きなどで散布します。
ネギを植えた土壌は、微生物の働きが活発になり、土を元気にしてくれる効果もあります。

石けん

効果 展着剤として利用します。
作り方 刻んだ石けんを水と一緒に煮て、濃いめの石けん水を作ります。
使い方 石けん水を散布することで、アブラムシやアオムシ、キジラミ、ホコリダニから植物を守ることができますが、晴天が続くと、植物自体が痛む原因になることから、展着剤として紹介しています。
もし石けん水のみで散布するときには、散布した翌日には水で洗い流すこと、収穫間近の利用は避けること、また収穫後は十分に水洗いすることの3点に注意して下さい。

コーヒー

効果 珈琲/ダニ類、アリ、各種病気の予防
珈琲カス/センチュウ、ヨトウムシ類
作り方 珈琲/珈琲を濃いめに入れます(インスタントコーヒーも利用できます)
珈琲カス/珈琲を入れた後のカスを保存しておきます。
使い方 珈琲/霧吹きなどで散布します。
珈琲カス/「追肥用の堆肥:珈琲カス=20:1」であらかじめ混ぜ合わせておき、野菜の株元に蒔きます。

ビール

効果 ナメクジ
作り方 ビールを容器にいれるだけです。ビールは飲み残しで構いません。
使い方 ビールを浅い容器に入れて、夜に植物のそばや、被害のある植物(通り道と思われるところ)へおいておきます。ナメクジをビールにおびきよせ、溺れさせることができます。
ナメクジは夜行性なので、夜に行うことが大切。容器の中にナメクジを発見したら、フタをするなどして逃げないようにします。

アルミ箔

効果 アブラムシなどの害虫予防
使い方 害虫よけとなる、キラキラ光る光反射マルチングシート(熱線反射フィルム)の代用品として、植物の周りにアルミ箔をおいておきます。

混植(コンパニオンプランツ)

効果 混植する植物によって、様々な効果が得られます。害虫を寄せ付けないものや、逆に有益な虫(受粉のための蜂など)を呼び寄せたり、植物を元気にしてくれる物があります。
使い方 詳しい方法については、コンパニオンプランツを参照してください。

木酢液

効果 病害虫全般
作り方 購入したものにあわせて薄めて散布。
にんにく液や唐辛子液と組み合わせて使うと、効果があがります。
使い方 天然物質ではありますが、微量の発ガン物質が含まれているそうです。散布するときには、マスクや手袋をお忘れなく。
50倍〜1000倍に薄めた木酢液を、農薬に混ぜ合わせると(1:1)、効果を下げることなく農薬の量を減らすことができます。
但し、アルカリ性の農薬と混ぜ合わせるのは厳禁です。
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